GS, I Love You !

ザ ・タイガースを中心にGSを語るブログです。暫くはシロー追悼特集を更新します。ブログ移動で過去のコメントは削除されました。よろしければ過去記事含めてコメントをください!

2011/9/8 東京国際フォーラム(2)

ついに前半のステージが始まりました!
 
1曲目:「ミスター・ムーンライト」
まさかこの曲が一曲目か!僕の予想は大外れでした。洋楽ならば「タイム・イズ・オン・マイ・サイド」だろうと。
色々な方の情報によるとこの曲はファニーズ時代からの持ち歌であり、往年のタイガース・ファンにとっては大切な曲と聞きました。開演前、DYさんと「今回の選曲はジュリーだから、結構堅くくる」といったことを話しました。
ジュリーは自分のやりたいようにやる主義の人ではありますが、やはり今回のツアーではファンのことを思っての一曲目となりました。
僕の席からはステージは本当に小さく小さく見えました。従いまして、メンバーの表情までははっきりとみることができませんでした。それでも、この曲の全員でのハモリには震えが止まりませんでした。その位、完成度が高いカバーとなっておりました。
 
2曲目:「ドゥ・ユー・ラヴ・ミー」
この曲もやって欲しかったナンバー!
タイガースらしいコーラスワークと速すぎず、遅すぎずのミディアムなR&Bナンバー。
サリーの”Watch Me Now!”というあの低音の合いの手コーラス。もう最高です、これ、これ、これが聴きたかったんだー!って感じでした。
周りの人たちもサリーのあのコーラスで「キャー」、しかもスポットライトの当たり方までも2階最後列ですからよーーーく見えました。ジュリーがサリーを指さし、”Watch Me Now!”、スポットがジュリーからサリーに切り替わる!
何故か楽しくて楽しくて仕方がない!この先、終演までどうなってしまうんだろう?
ピーのドラムはこの曲でやや走り気味でしたが、ライブのよさはこういうところにありますね。ピーがどんなに走ってもみんながそれに合わせている。人間の鼓動のような動きでしたね。
 
3曲目:「タイム・イズ・オン・マイ・サイド」
立て続けです!圧巻です!
しかも今回のバージョンは初期の歌い方、アレンジを再現しておりました。コード進行も明らかに後期のものではなく『ON STAGE』に収録されていたものに近かったように思えました。
ジュリーがジャンプしながら指さしで、”タイム、タイム、タイム!”ってやると、1階席の方々は同じポーズをとっておりました。2階はあまり動き回る人はおりませんでしたが、皆とても楽しそうな雰囲気でした。
 
ジュリーのMC:
スポ新の見出しにもなっておりましたが、「フンコーしてしまって」いたようです。
そうです。何しろ40年振りです。無理もありません。僕ら観客の方も同じです。「フンコー」です。
「2階の一番上まで行ってきました。遠いですね。外国に行ったみたいでした。でも聞こえますよね」
聞こえますとも、ジュリーの声もサリーのベースもタローのギターも。そしてピーのドラムも!
 
ここからタイガースの初期の曲が続きます。
4曲目:「僕のマリー」
サリーの「シ・ラ・ソ」のベース。僕はこれだけで極限にいきそうでした。
僕の位置の影響なのかPAのバランスの問題なのか、トッポ(シロー)のコーラスパートが聞き取りづらかったですね。下山さんなのか柴山さんなのかわかりませんが、ジュリーは通常のボーカル&コーラス部分を歌っておりましたので。直前まで「タイガース・シングル・コレクション」や「フィナーレ」などの音源を聞きまくっていたので、ジュリーの還暦越えの太いボーカルに圧巻でした。ギター・ソロはタローが弾いておりましたよね?これはスーパースターのライブでもタローが弾いているので良くわかりましたよ。
 
5曲目:「モナリザの微笑」
ここに持ってきたか!ジュリー!
イントロのハーモニカは勿論タローです。オリジナルと違うのはリピート部がオクターブ高く吹いていたところです。これはDYさんがネタバレブログでも指摘しておりましたね。タローはスーパースターのライブでもハーモニカを吹くのと「青い鳥」のイントロは40年以上やっているけど一番緊張する。といっておりました。こっちまで緊張してました、「成功しろ!頑張れ!」って、心の中で。大きなお世話かもしれませんが。
 
6曲目:「銀河のロマンス」
ネタを切らさず、出しまくり。
タイガースは名曲揃いです。初期のシングル曲はすぎやまこういち氏が「組曲」と称しておりましたが、その通りであり、流れを切らさず、美しい。ジュリーのボーカルも本当に絶好調。
 
7曲目:「坊や祈っておくれ」
未発表音源ながらもファンの中で根強い人気のあったこの曲。やっぱりやりましたね。
オリジナルバージョンであるピアノとコーラスだけというシンプルなもの。おそらくはピーを休ませるためかもしれませんが、ジュリー、サリー、タローの美しいコーラスワーク。そして、目を閉じるとその時代背景(ベトナム戦争や学園紛争)、昭和が蘇ってくるような曲です。これもやってくれるとはジュリー。後半はどうなるねん?
 
ジュリーのMC:
サリー「僕は30年ぶり」
ジュリー「どうですか、官房長官?」
タロー「サリーはもう役者に戻りたくないって」
サリー「いやぁ、戻りたくないってわけじゃないんだけど、戻れるかな?」
4人集まると楽しいですね。
ピーのおやじギャク炸裂「秋になっても緊張の夏」
ジュリー「先生なのにそんなおやじギャグ言っていいの?」
ピー「生徒の眠気防止にね。今日は皆さん起きてますね」
面白すぎです。ピー先生!
 
8曲目:「ビコーズ」
タローがボーカルをとるナンバー。この曲もおなじみですね。
ミディアムテンポで落ち着いたフレーズときれいなハーモニー。
 
9曲目:「サティスファクション」
おー、ここでやるか!タイガースと言えばローリング・ストーンズ。僕もタイガースからストーンズを学んだ一人です。どんなにストーンズがオリジナルで偉大であっても、僕にとってのリアリティは(勿論実物を見るのはこの日が初めてでしたが)タイガースがカバーする洋楽なのです。
これは、ゴールデン・カップスの映画『ワンモアタイム』の中でギタリストの土屋昌巳さんが同じことを言っておりました。「僕にとってレッド・ツェッペリンのオリジナルの「コミュニケーション・ブレイクダウン」よりもカップスのライブ盤の方がリアリティがあるんです。」この言葉に共感できる出来事がまさに9月8日東京国際フォーラムで確認できました。キースの弾くリフよりもタローの弾くリフに心惹かれるわけです。
 
10曲目:「ジャスティン」
いよいよピーのボーカルが聴けます。
ピーは本当にロックンロールナンバーが大好きなのですね。ジュリーと二人でびっくりするくらいノリノリでした。
途中の掛け合いは色々な人がブログで書いておりますのでここでは省略しますが、本当にピーの人気はすごすぎます。それに元気です。とても数年前に大病で生死の境をさまよった人とは思えません。38か所のコンサート持つのか正直心配ですが、きっとこの4人ならやってくれるはずです。涙が出るくらい楽しくて楽しくてしかたありませんでしたよ。
 
ここで、15分の休憩になりました。「ジャスティン」は凄かったけど、前半はやや抑え目でしたね。
でもピーは自身のボーカル以外は全部ドラムを叩いておりました。
(続く)