GS, I Love You !

ザ ・タイガースを中心にGSを語るブログです。暫くはシロー追悼特集を更新します。ブログ移動で過去のコメントは削除されました。よろしければ過去記事含めてコメントをください!

2011/9/8 東京国際フォーラム(3)

大変お待たせしました。
もう、9月8日が遠い遠い昔で、タイガースのツアーも数か所が開催され、週末には2回目
東京国際フォーラムですよ。早いものです。
 
10月2日の前には書き終えないと!と焦りつつも、色々あってなかなか更新できませんで
した。本当にすみません。
 
では、気を取り直して後半にいきましょう!
 
開演のブザーが鳴り、場内のBGMはストーンズの「リトル・レッド・ルースター」。
これ大好きなんですよ。激しくもなく、とてもブルージーで、ブライアン・ジョーンズのハーモ
ニカも最高にイカすよね。で、メンバーが登場。そして後半一曲目は!
 
11曲目:「淋しい雨」
ウオー!きたーー!これをいきなりやってくれるとは!
僕、この曲のベースラインって大好きなんですよ。16ビートのシンコペーションっていうん
でしょうか?すごく曲自体はミディアムテンポで速い曲ではないんですが、跳ねるって感じ
のビート。そして、あのハーモニー。かっこよすぎです。本当にこれが聴けたんだよ!
すごく嬉しかったですね。
 
12曲目:「風は知らない」
わーまたきたー!アコギのアルペジオが鳴った瞬間に痺れました。
しかもジュリーこの曲の歌詞は間違えませんでした。そしてこの曲ではサリーのベースも
しっかりと聴き取りました。ほぼほぼオリジナルに忠実だったように思えます。何て今日は
幸せなんだろうと思っておりました。
 
13曲目:「散りゆく青春」
怒涛の後期名曲の連発です。この選曲には完全にやられまくりです。
ピーのカウントとあのハプシコード系の鍵盤の音で、「これもやってくれるのね」。
ただ残念だったのはジュリーの歌詞ボロボロと主旋律メロティの大間違い(しかもサビの
大事な大事なところですよ!)。これはないんじゃないの?と思いましたよ。
歌詞は覚えてくれジュリー。主メロも頼むぜよ!
 
14曲目:「花の首飾り」
おなじみのアルペジオ。しかもキーが低い(Am→Gmだよ明らかに)。
会場がざわめきます。誰が歌うんだ、誰が歌うんだ?
やっぱりジュリーでした。しかもトッポとは異なる、低く重たいボーカルです。でも力強さを
感じるボーカルでした。ジュリーが過去自身のツアーでもこの曲を歌ったことがあると、先
輩方から聞いたことがあります。ですから僕は余り驚きませんでした。それにピーがこの
曲にまつわる次の著作を執筆中とのこと。タイガースにとっては外せない名曲です。
トッポファンには申し訳ないですが、ジュリーのボーカルバージョンもなかなかいいじゃない
か、と思ってしまいました。
 
15曲目:「割れた地球」
この曲からほぼ僕が予測した楽曲がラインナップされていくわけです。
まずはアルバム『ヒューマン・ルネッサンス』で唯一のロック曲として収録されたこの曲。
くしくも東日本大震災の後、衝撃的な曲ではありますが、新たな地球をみんなで再生する
には必要不可欠な曲であると勝手に想像しております。
僕はこの曲からピーととサリーのリズム隊の素晴らしさを感じることになります。
ベースのうねりとピーのバスとスネアの雄叫びのようなビートが2階最後列の若干40代中
盤の男の胸にズコーン、ズコーンと突き刺さるのでした。これは言葉では言い表せない程
です。そして間髪入れず…。
 
16曲目:「怒りの鐘を鳴らせ」
鐘が鳴ります。そうです、タイガースが誇る70年代を代表する名曲です。泰揮さんのオル
ガンがうねりながら響きます。そしてボーカルの前のドラムのフィルイン
ジュリーの「いーまーこーそ!」。これには痺れました。本当にあなたは63歳なんですか?
これだー、これだー!心の中で叫びまくっておりました。ロックの醍醐味です。大興奮です。
もう死んでもいい、いや死にたくない。もっと次も聴きたい。次は何なんだ、何なんだ!
 
17曲目:「美しき愛の掟」
本当にジュリーは僕を殺すつもりなんだなと思いましたよ。
ピーのスネア、あのワウワウのイントロで69年にタイムスリップです。開演前にDYさんに
激しい系の曲も後半にメドレーでやってくれそうですよね。と話をした記憶がありますが、
本当に予言通りになってしまいました。この予言をもっと日常生活に生かせないかと思っ
てしまうほど、9月8日は冴えまくっておりました。
 この曲ではピーとグレースさんのツインドラムとなっていたようですが(後から知りました)、
残念ながら二人のリズムが合っていなかったそうです。僕は興奮状態だったので、そんな
ことは全く気にせず、感激しまくっておりました。演奏はどうであれ、ギター3本とツインドラ
ムの「美しき愛の掟」も40年経過した今だからこそ出せる音なんだなあと思いましたよ。
そしてそこに絡むサリーのベース。アルバム『サウンズ・イン・コロシアム』でのあのゴリゴ
リいうベースを生で聴けた僕は本当に幸せものでした。
 
18曲目:「青い鳥」
ジュリーの曲紹介で始めるのですが、何とカウントミス。もう苦笑いですね。
この曲を初めて聞いた28年前、ちょうどギターを始めた時期にあたるので、コピーもしており
ました。そして、数年前から東新宿の「アコースティック・アート」というライブハウスでのGSセ
ッションでも演奏したことがありましたが、この曲のリードギターは緊張します。
タローもスーパースターのライブでもいつもいつも「この曲はずっと緊張するんだよね。なんで
やろ?」と良く言っております。
ひとまず歌詞の間違いもなく、演奏は無事に終了しましたね。その後、各地のライブでは、
この曲でのハプニングだらけだとどなたかが書いておりました。それだけ、名曲の再現は難し
いのでしょうね。
 
19曲目:「シーサイド・バウンド」
やほー!これで踊るんだい!と思ったけど、席が狭くで全くステップも踏めませんでした。
でもタイガースにはこれ、これは必須ですよね。2階だったので、1階のみなさんの様子も良く
見えます。なんと、ステップを踏んで踊ってますよみんな!さすがは大先輩方!
武道館では絶対にステップ踏んで、襲ってみせるぜ!
 
20曲目:「君だけに愛を」
そして、続けてこの曲。ギターの「キュイーーーーン」が鳴り、アルペジオ。みなさんザワザワ。
ジュリーの「君だけに!」、「キャー」、「君だけに!」「ギャー」。すごいです。今でもすごいので
すから、昔はステージの演奏音も聞こえないくらいだったんでしょうね。
ジュリーのポーズも決まっております。サリーのベースがこの曲でもうなりまくっておりました。
 
21曲目:「誓いの明日」
そしておそらく、これで本編最後の曲となるであろう「誓いの明日」。泰揮さんはイントロのリコ
ーダー音とハープを再現されておりました。同窓会コンサートとの違いはオリジナルに忠実で
あるということでしょうか?でも残念だったのはこの曲のエンディングのフィナーレでジュリーの
「ヘイ!ピー」の掛け声でピーのドラムソロがなかったことですね。それがちょっとさびしかった。
71年の武道館は解散だったので、別れのドラムソロだったけど、今回は文字通り新たな旅立
ちの歌です。本当はそういう演出も期待していたんですけどね・・・。
 
一度、メンバーは袖に引っこみ、アンコールの拍手の中、ジュリーが戻りMCです。
「今、外は大雨です!」 「えーーーーーー」 「うそや」「これは63にもなった大人のやること
ですかね」 ジュリー面白すぎ。
 
22曲目:「シー・シー・シー」
いよいよアンコール。ぜひとも聞きたかった曲です。ジュリーのボーカルとコーラスの掛け合い。
間奏でフェイドアウトしていくところにもっとジュリーの「タメ」が欲しかったですよね。すぐに「ピー」
ってやるから、あそこで観客席との掛け合いなんかやってくれれば盛り上がりも最高潮だったの
に!と勝手に思ってしまいました。そして次は、
 
23曲目:「落葉の物語」
ここでこれをもってくるのね。美しいコーラス。美しいメロディ。もう何もいうことないですよ。
 
24曲目:「ラヴ・ラヴ・ラヴ」
そして、71年の解散コンサートの最後を飾った曲が今回もラストの曲です。
ジュリーのボーカルに本当にうなずいてしまう僕でした。
「時はあまりにも早く過ぎゆく、喜びも悲しみもすべてつかの間」
「時はあまりにも早く過ぎゆく、ただひとつ変わらない、愛の世界」
このZUZUさんのシンプルな歌詞。本当に40年が過ぎたんだな。そしてみんながこうして集まり、
また、楽しくライブができる。そしてそれを世代を超えて、僕も体感している。
 
何て素晴らしいんでしょうか?僕は、このブログを始めたきっかけはタイガースの再結成を祈念
する。ただそれだけでした。メンバー全員が揃ったわけではありませんが、どんな形であれ、再
結成が叶ったのです。
 
ジュリーがいて、サリーがいて、タローがいて、そしてピーがいる。
 
トッポもシローもいないけど、きっと彼らも何らかの形で今回のツアーに参加すると信じております。
(かつみさんの可能性は低いかもしれないけど、シローはあり得ますよ、きっと)
 
僕の28年のタイガース再結成・復活の祈念はこういう形で叶いました。
 
チケットを取れて会場で一緒に観ることができた人も、残念ながらチケットが取れなかった人も、
震災で被災し観ることができない人も、そして震災で不幸にもお亡くなりになってしまったタイガ
ースファンの人にも。ひとりひとりに4人の活動は伝わっているはずです。
 
ゴールは1月24日の武道館ですが、本当のゴールはその先なんですよね。きっと。
 
メンバーも60代。あと何年活動されるのかわかりませんが、みんなが元気で、僕もそういう大先
輩の素晴らしい演奏をいつまでもいつまでも楽しめるような、そんな世の中になって欲しいと願って
おります。これで今回のネタバレライブレポは終わります。全く音楽的な解説がなく、自分だけが
興奮しまり冷静さを失ってしまい、文章として拙かったことをお許し下さい。
 
次は、ライブ終演後のエピソードについて書く予定です。お楽しみに!
 
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