GS, I Love You !

ザ ・タイガースを中心にGSを語るブログです。暫くはシロー追悼特集を更新します。ブログ移動で過去のコメントは削除されました。よろしければ過去記事含めてコメントをください!

【ザ・タイガース】美しき愛の掟

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1969年4月5日発売 B面『風は知らない』。おいおい、いきなりこの曲に飛ぶか!と仰る方もいるかもしれません。
僕にとってタイガースは同窓会をきっかけに知ったバンドでした。最初はただのアイドルバンドだな位の気持ちも勿論ありましたが、優れた楽曲を世に送り出したバンドであると思っております。
今回取り上げるのは、トッポが脱退、シロー加入後に初のシングルとして発売された『美しき愛の掟』です。
僕はタイガースの曲の中で、この曲は1、2を争うほど好きな曲です。
実はこの曲を始めて聴いたのは、タイガースの同窓会ライブ版『A-LIVE』ではなく、『THE TIGERS物語Vol.2』という企画もののLPで初めて聴きました。このアルバムはVol.1とともに1974年に発売されたものです。
 
内容はVol.1が『僕のマリー』から『白夜の騎士』までのシングル収録曲と『ヒューマンルネッサンス』収録曲(『青い鳥』のアルバムバージョンは除く)。
Vol.2が『青い鳥』から『出発のほかに何がある』までのシングル収録曲と『自由と憧れと友情』収録曲と豪華なもの。
僕はこのアルバムを高校生になってから小遣いを貯めて、やっと買いました。その後、ファーストアルバムの『オン・ステージ』の復刻版も後に手に入れることになります。
ここで驚いたのは、『ジンジン・バンバン』の直後にこの『美しき愛の掟』が始まるのです。突然、ニュー・ロック、ハード・ロック調の曲になり、ジュリーのボーカルもこれまでの王子様ボーカルではなく、大変力強いものになっておりました。そして、もっと驚いたのはタイガース特有のハモリが全くありません。
「えー!これがタイガース?」と思う位の激しい曲。すごい!これはすごい曲だ!しかも”掟”という漢字が読めない!これは「おきて」なのだ!それを知っただけで、たかが田舎の高校生も、何だかロックを知ったような振りができる!一体、どんな勘違いなんだー!
 
とにかく、イントロの「ワウワウ」がすごい。「ワウワウ」というのはギターのエフェクターという音響効果を高める機器なのですが、これだけで「サイケデリーック」な気分になります。間奏のギターはこれまでのタイガースにない、「激しく、そして物悲しさ」も感じるようなフレーズ。カッコいい、かっこよすぎます・タイガース。
 
演奏はタイガースではなく、リード・ギター:井上堯之、サイド・ギター:加橋かつみ、キーボード:ミッキー吉野、なんて噂もありましたが、そんなのどうだっていい!(タローが後に、これを否定したそうです。本人が言うのだから間違いないと思いますが)シローは全く、演奏にも、コーラスにも関わっておりません。でもそんなこともどうだっていい!
 
そして一番では全くコーラスが被っておりませんが、二番からは女声のような不思議なコーラスが被り、そして最後は激しいエンディング。
 
全く、曲の解説になっておりません。今日は興奮状態です。
 
歌詞も大変アダルトで強烈です。「鎖に繋がれても構いはしない」とか「牢屋で死んでも構いはしない」とか。。同時期に初めて聴いたレッド・ツェッペリンのファーストアルバムのような心境です。もう表現ができなくなりそうなので、今日はこの辺りで失礼します。
 
ちなみに、映画『ハーイ!ロンドン』でもこの曲がオープニング・タイトルとして流れますが、ジュリーのかっこよさ。忘れられませんね。