GS, I Love You !

ザ ・タイガースを中心にGSを語るブログです。暫くはシロー追悼特集を更新します。ブログ移動で過去のコメントは削除されました。よろしければ過去記事含めてコメントをください!

【ザ・タイガース】自由と憧れと友情『つみ木の城』

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5曲目は再びシローのボーカルです。
 
作詞:山上路夫、作曲:柳田ヒロ、リードボーカル:シロー。
柳田ヒロさんはエイプリル・フール~フードブレインに在籍していたキーボーディスト。
タイガースへの楽曲提供はこれが最初で最後でした。
バラードというよりかはバロック調のアレンジが印象的です。ピアノ系の鍵盤楽器とクラ
リネットなどの木管楽器系が落ち着いた雰囲気を醸し出しております。ロックのアルバム
としては異質であり、サビではハープ系のアルペジオ
 
ボーカルはシローっぽく、けだるい感じ。メンバーのハモリが全くなく、「ウー」「アー」コーラ
スが被さっているだけ。ボーカリストとしての実力がないと歌いきれないメロディとアレンジ。
シローでなければ恐らく表現できなかったであろう楽曲です。
 
しかもアイドル(当時は・・・)らしくない歌詞にも注目したいですね。
「愛を二人で築いたのに、何故に壊れたもろく」
「あれはつみ木のお城だった、今ははかなく消えた」
「愛することなど、何も幼い二人にはわからず」
愛の夢、積んでいただけ、つみ木細工のように」
「愛のかけらが残る部屋の、窓にたそがれせまる」
 
「つみ木は壊れる、愛の何かを知らないで愛した」
「二人ならいつか壊れる、つみ木細工の愛よ」
「愛のかけらが残る部屋の、窓にたそがれせまる」
 
「同棲」を匂わせるような歌詞ですね。そして、つみ木細工のように壊れる愛。
夢を売るべきアイドルが愛の現実を切々と歌う。これは大変思い切ったことをしております。
初期のタイガースにはあり得ない内容であり、これもメンバーの年齢的な成長だけでなく、
大人のロックバンドとしての立ち位置を宣言したような曲です。これはこれで大変意味のある
楽曲だなぁと思います。当時からのタイガースファンの皆様はどのように感じますか?
 
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