【ザ・タイガース】自由と憧れと友情『青春』
気が付けば6曲目。A面もこれで終わりです。
なんと、この曲の作曲はチトさんだったのですね!実はCD-BOXを1990年に購入
して以来、20年間気づいていなかったことです。
僕はてっきり「クニさん」が作曲しているとばかり思っておりました。ドラマーのチトさん
が作曲した曲ということで、最近この記事を書くためにヘビロテで聴いている『自由と
憧れと友情』の中では、大変メルヘンチックで美しいバラードだなぁといった程度にしか
感じておりませんでした。
しかーし、これがまた素晴らしいんですよね。nekomodokiさんがコメントして頂いている
ように、この『青春』という曲も大変美しく素晴らしい楽曲であります。
というのはメロディやアレンジ、詞なんてところは語る必要もなく美しいのですが、僕が
着目したのはリズムアレンジです。特にドラムスのアレンジです。
太鼓のタメの作り方っていうところが、80年代や90年代のJ-POPにおけるバラードの
基礎を作っているように感じたのです。文章で書くのは大変難しいのですが、サビの
「限りない、夢見て、夢と知らない、青春」この部分でドラムがフィルインされるのですが、
ここのタメが僕は好きです。理由は全く分かりません。
昔昔、僕もアマチュアでバンドをやっていた時期、オリジナル曲のアレンジメントをする時
に特にバラード系の曲では、「静」と「動」ということを意識しておりました。
「静」:いわずと知れた、AメロやBメロでの静かな導入部です。バラードアレンジの常道では、
ここでピアノやアコースティックギターにストリングスを被せて、少しずつ盛り上げる準備を
して。
「動」:サビでどかーーーんとベースやドラムのリズム楽器をこれでもかと激しく挿入させる、
といった感じですね。
この基本中の基本をやってしまうタイガースって70年代から次の80年代を先駆けるかのよう
な楽曲を世に送っていたんだなと勝手に思ってしまっているわけです。