GS, I Love You !

ザ ・タイガースを中心にGSを語るブログです。暫くはシロー追悼特集を更新します。ブログ移動で過去のコメントは削除されました。よろしければ過去記事含めてコメントをください!

【ザ・タイガース】都会

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1970年3月20日発売。B面『怒りの鐘を鳴らせ』
作詞:山上路夫、作・編曲:クニ河内リードボーカル:ジュリー。
通算13枚目のシングル。オリコン最高10位。
 
オーケストラが中心となる演奏をバックにジュリーのリードボーカルが響く。
初期の作品とは更に趣の変わった印象を与える作品。時代は1970年代となり、GSが徐々に
下火になっていった時代に発売されたこの曲はオリコンでも10位になるのが精一杯といった
イメージです。勿論、70年代に入ってもヒット曲を持ち、ジャズ喫茶やコンサートでは人気が
まだあったタイガース。
 
トッポからシローへのメンバー変更があり、シングルのA面の曲はジュリーのソロ歌手への移
行を意識した感じとなり、ますます他4人のメンバーはジュリーのバックバンド化が加速してゆ
く中、この曲はメンバーのコーラスワーク、特にサリーとシローのコーラスが見事にジュリーの
ボーカルに絡み、美しく響いております。
 
Bメロでサリー・タロー・シローの「アー」というコーラスが入りますが、都会の片隅で寂しく響く
メロディーに大変マッチしております。更に、サビの「それが何故、今は一人」の部分はジュリー
とシローのハモリがバッチリあっております。
 
ああ、そういえば、初期のタイガースもジュリーとトッポのボーカル・コーラスの絡みも美しいか
ったけど、シローの声質もジュリーに合っていると僕は思います。
 
でも既にこの曲が発売された時期からタイガースは解散への道を歩み始めていました。
 
サリーとシローのソロプロジェクト(サリー&シロー)や日本ロックフェスティバルにジュリー以外の
4人のメンバーで参加したり、ジュリーがソロアルバムを発表したり、時代はGSを求めなくなりまし
た。
 
それでも僕はむしろ、lこの後期タイガースこそアイドルバンドではなく、ロックバンドとしての地位を
確立しつつあったのだろうと想像しております。
つまり、解散間際に発表されたアルバム『自由と憧れと友情』には、ロックバンド・等身大のタイガー
スの姿が際立っているからです。このアルバムに収録されている楽曲については、別途記事にし
ますが、初期のアイドルバンドとしての楽曲の数々も大変魅力的ではありますが、後期の作品は
メンバーの自己主張が大変強く出ているように思われます。
 
もしかしたら、すぎやまこういちさんがタイガースの楽曲に携わらなくなったため、このような路線
になったのか、はたまた時代がGSからニューロック、ハードロックへロックが移行し始めたり、
フォークの台頭など変化が激しかったからなのか、僕は赤ん坊~幼児期でしたので全くわかり
ませんがタイガースを取り巻く環境も大きく大きく変化したんだろうなぁと想像しております。
 
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