GS, I Love You !

ザ ・タイガースを中心にGSを語るブログです。暫くはシロー追悼特集を更新します。ブログ移動で過去のコメントは削除されました。よろしければ過去記事含めてコメントをください!

【ザ・タイガース】廃墟の鳩

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1968年10月5日発売。作詞:山上路夫、作・編曲:村井邦彦リードボーカル:トッポ。
B面『光ある世界』。通算7枚目のシングル。オリコン最高3位。
 
ストリングスのイントロで始まり、サリーのベースのハンマリング音とピーのドラムの
雰囲気はビージーズの『マサチューセッツ』のイントロを思わせるような編曲。
トッポのボーカルは力みがなく、大変清らかに響く。ジュリーによるボーカルとまたひと
味違った良さがありますよね。
 
B面の『光ある世界』は後に発売されるアルバム『ヒューマン・ルネッサンス』の先行収
録の意味合いもありますが、この『廃墟の鳩』はシングルのみでした。同年12月に公開
された映画『華やかなる招待』の劇中にもこの曲は流れますが、やはりアルバムとは一
線を画いたものだったのでしょうか。
※修正です!『廃墟の鳩』は『ヒューマン・ルネッサンス』の最終曲として収録されており
ます。大変失礼しました。
 
トッポのボーカルにジュリーのコーラスが絡みますが、わりとジュリーのコーラスのボリ
ュームが大きいですよね。ジュリーファンのやっかみもあったのかもしれませんが、
既にこの曲が発売された時点でジュリーとトッポは絶交状態だったそうです。
68年新年、浅草で開催された『ザ・タイガース・ショー』の楽屋でジュリーとトッポが殴り合
いの大喧嘩をしたと双方が後に証言しております。
ジュリーは第一部でのトッポのミュージシャン(プロ)としての態度が気に入らなかった
ようです。いわゆる芸能人・プロフェッショナルとしての心情が強いジュリーと芸術家魂・
自分本位な生き方を信条とするトッポとの軋轢。人間誰しも気に入らないことは多々あ
ってもここまでやることに「うーん」と唸るしかありません。双方とも後に証言しているよう
に、当時はまだまだ20歳そこそこの子供だった。と言ってしまえばそれまでですが。
 
楽曲と話が逸れてしまいましたが、こういった心情を抱えつつも「愛と平和」を歌い続けて
いたタイガース。時代背景等様々な要素はあるものの、こういった素晴らしい楽曲を世に
送ってくれたことに感謝したいと思います。
 
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