【ザ・タイガース】自由と憧れと友情『海の広さを知った時』
もう残すところ2曲です。
ばかりの印象を受けますが(『Do You Know,I Love You』、『過ぎ去りし恋』など)、こういった
J-POPS調の爽やかな曲もいけますよね。
詞は、このアルバムで何曲もペンをかいているZUZUさん。
大変シンプルな歌詞はどの曲も共通ですが、大変分かりやすく、それでいて単純でない。
そこが彼女の詞の魅力ですね。
コウちゃんの曲に大変マッチしておりGoodです。
タイガースは初期はアイドル路線で、甘酸っぱいラブソングや「僕といこう!」みたいな曲ば
かりでしたが、後期タイガースは僅か20代初めのメンバーが歌うことが想像できないような
楽曲が連なっております。
僕は当時の彼らの年齢の約2倍に達しておりますが、こういった大人テイストのムードは出
せません。今も「お子様」です(笑)
それだけ、昔は20歳を過ぎると「大人である」という自覚を持って生きている若者が多かった
のかもしれません。今はニートだのなんだのと若者を甘やかす習慣が根付いているようです。
「海の広さを知る」ということは、一歩でも二歩でも大人に近づき、それらしく生きてゆくという
ことなのかもしれません。タイガースのメンバーはこの時点で既に人生の岐路に立たされてい
たのでしょうね。それは容易に想像がつきます。