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ザ ・タイガースを中心にGSを語るブログです。暫くはシロー追悼特集を更新します。ブログ移動で過去のコメントは削除されました。よろしければ過去記事含めてコメントをください!

【ザ・タイガース】自由と憧れと友情(完)『誓いの明日』

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とうとうスタジオ・オリジナル・アルバムの最後の曲となりました。
実際は、リクエストもある『レジェンド・オブ・ザ・タイガース』の未発表曲についても
いずれは記事にするつもりですが、栄光のザ・タイガースが残したオリジナル・スタ
ジオ録音盤はこの曲で最後を飾ります。
 
作詞:山上路夫、作曲:クニ河内リードボーカル:ジュリー(ですが全員でユニゾンですね)。
 
このアルバムの先行発売となったシングル(1970年11月20日発売)です。
この曲とカップリングとなったアルバム1曲目『出発のほかに何がある』とともに解散を意図と
した内容の楽曲です。ちなみにオリコンでは最高18位とタイガースのラストシングルにしては
売れ行きがいまいちでした。
 
タイガースの有終の美を飾るはずのラストシングルは大変淋しいものになりました。
解散の時期が適当だったのか否かはさておき、シングルの両面ともに別れや出発をテーマに
した曲というのは大変皮肉なものです。
 
それでいて、この2曲とも悲しいといったジメジメした気持ちではなく、むしろカラっと爽やかに
気持ちを入れ替えているという印象です。実際のメンバーの心境やファンの思いはどうだった
のかは、僕自身この時点で僅か3歳であったため、何にも覚えておりません。
(覚えていたら大変なことですよね。本当は何歳なんだー!ってことになります・・・(笑))
 
「夕日にさらば告げて、新しい夜明けを迎えに行った」5人の若者は1971年1月に一体何を掴ん
だのでしょうか?
つい先日、ヨウツベで今から約25年ほど前に放映された「沢田研二スペシャル」という番組の
タイガースのコーナーについて見ました。ゲストにサリー、タロー、シロー。司会は玉置宏さん。
この時は、メンバーの誰もが「解散なんて考えていなかった」と語っております。恐らくジュリー
だけはそう頑なに信じていたようですが、ピーの手記等でも明らかなように、1970年初頭には
解散はほぼ決定的な状況だったようです。僕はいつぞやかの記事で、ジュリーが語っていた
ように『解散ではなく、グループは維持して、それを母体に皆がソロ活動をすればいい』という
「ドリフ」や「クレイジー」のようなやり方もありかと思っておりました。
 
しかし、ロックバンド(というより芸能界のアイドルバンド)というのは母体活動というのは当時とし
て大変厳しかったのではないかと思いますし、世間もマスコミもそして彼らをマネージメントする
当のナベプロも「タイガース解散」を既成事実化して、解散への流れを急加速させていったので
はないかと思います。
 
楽曲の解説が多少おろそかになり、話が逸れっぱなしですが(汗)、少なくともこのアルバムの
12曲の楽曲を聴けば聴くほど、タイガースというロックバンドはこのまま、70年代、80年代と活動
を続けていたら、どんなすごいバンドになっていたんだろうを思います。
勿論、スパイダースやカップス、ブルコメのように演奏力が飛び切り高いバンドではないことは
皆さんご承知です。バンドの実力としては厳しいとは思いますが、メンバーの作曲能力やジュリー、
シローの歌唱力などがどれだけ伸ばすことができ、バンドとしてのポテンシャルをどれだけ上げ
られたかと考えるとそれだけでワクワクします。でも、ピーは辞めたがってたんですよね。芸能人
を、そしてタイガースを。
 
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