【ザ・タイガース】『オン・ステージ』アズ・ティアーズ・ゴー・バイ
サリーのボーカルです。低音の効いた「クロ」っぽいボーカルを聴かせてくれます。
原曲:AS TEARS GO BY、作詞・作曲:MICK JAGGER&KEITH RICHARDS
言わずと知れた、ザ・ローリング・ストーンズのバラードの名曲です。
タイガースでは、サリーはストーンズの曲もお気に入りだったようで、同窓会ライブでは、『テル・ミー』
も歌っております。
僕は中学生のころ、このタイガースのファースト・アルバムを聴いて、ストーンズの曲を知り、その後、
ストーンズのアルバムを聴くようになりました。勿論『サティスファクション』くらいは知っておりましたが、
この『アズ・ティアーズ・ゴー・バイ』は日本語題で『涙あふれて』と訳されておりました。オリジナル曲は
ストリングスやピッコロのような木管楽器も加わってアコースティックな風味を出しておりました。
タイガースではタローのハーモニカがフィーチャーされており、シンプルながら印象的なアレンジが施さ
れております。殆ど、女の子の「きゃーーーー」という声に時折サリーのボーカルがかき消されますが、
トッポのギター1本、ベース、ドラム、ハーモニカの演奏もいいですよね。ドラムはフィルインでバスドラ
とシンバルだけを入れております。これも味があっていいです。
この『オン・ステージ』では演奏曲のうち殆どをストーンズの楽曲で占めております。当時のメンバーの
好みだったのか、敢えて海賊版のライブアルバムをそっくりに真似ただけなのか、真相は定かではあり
ませんが、若くエネルギッシュな演奏は荒削りではありますが、タイガースがライブ・バンドであったと
いうことを世に示す良いきっかけとなったのではないのでしょうか。