GS, I Love You !

ザ ・タイガースを中心にGSを語るブログです。暫くはシロー追悼特集を更新します。ブログ移動で過去のコメントは削除されました。よろしければ過去記事含めてコメントをください!

【ザ・タイガース】『オン・ステージ』ルビー・チューズディ

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ストーンズのバラードの名曲です。
 
原曲:RUBY TUESDAY、作詞・作曲MICK JAGGER&KEITH RICHARDS。
1967年1月に英国で発売されたシングル『夜をぶっとばせ』のB面として発表。タイガースは1967年8月の
サンケイホールのライブで既に演奏していることから、それ以前からレパートリーにしていた可能性があり
ます。当時は英米で発表された楽曲は半年以上も遅れて日本に伝わると言われておりましたが、タイガー
スはわりと早く洋楽の情報を得ていたことになります。
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GSで最も洋楽の情報を早く入手していたと言われているのが、ザ・スパイダース。彼らはムッシュ・かまや
つさんがカーレーサーだった故・福沢幸雄氏と友人だったことから、彼の海外遠征時に入手したビートルズ
や英国のバンドのレコードからライブ・レパートリーに取り入れていたんだとか(ムッシュの著作より)。
一方、この1967年にデビューすることになるザ・ゴールデン・カップスは港町・米軍基地・中華街という地域を
持つ横浜でロックやR&Bを中心とした新しいレコードを入手し、ライブ・レパートリーとしていたそうです。
彼らに負けることなく、洋楽のレコードをチェックしてライブ・レパートリーとして熱心に取り入れたGSも多かっ
たのですが、タイガースはナベプロという巨大な組織を持ち、且つ後にタイガースのバンドボーイを経て米国
に渡ることになる岸部シローを通じて、更に海外の最新情報をほぼリアルタイムに得ることができるようにな
ります。タイガースのライブは上記のスパイダースやカップスと比べると演奏力という点ではどうしても劣る
部分もあろうかと思いますが、いやいやフォークソングからロック、ハードロック、ブルース、そしてアダモまで
幅広いジャンルに亘るカヴァーをしており、またタローの手によるアレンジメントも素晴らしいものがあります。
 
今日の楽曲から大きく話が逸れてしまいましたが、僕はストーンズが幻の1973年の来日公演から、17年振り
に実現した1990年の来日公演を見に行きました。この時、キースはアコースティックギター(実際はエレ・アコ)
を手にして、この楽曲を演奏していたストーンズを見て、「あ、タイガースもこの曲を演奏していた」と思い出し
ました。ストーンズの数々の楽曲はバラード系というよりはロック、ブルースを中心としたものがライブで披露
されますし、日本での公演では60~80年代に至るヒットナンバーばかりを集めて演奏されておりましたが、
まさかこの『ルビー・チューズディ』が演奏されるとは思っておりませんでした。大変嬉しく思いました。
 
ストーンズも爺さんになった今でも頑張って活動しております。バックのサポートメンバーの力も大きいですが
やはり、ロックを未だに続けるメンバーの姿には痺れます。タイガースも来年秋には全員還暦を越えたメンバー
で頑張ってくれることを期待しております。
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