【ザ・タイガース】はだしで
タイガース現役当時(1967~1971)のシングル盤B面曲はこれが最後になります。
タイガースには珍しい、ブルージーなナンバーでした。この雰囲気がそのまま
アルバム『自由と憧れと友情』につながってゆきます。
フォーク・ロックを主体としたアレンジ。オルガン、アコギ、ブルージーなエレキソロ、
ホーンセクション。コーラスはボーカルへのハモリはなく、「ウー」という薄いバック
コーラス。これが、この曲のメロディとけだるさをよりいっそう引き立てております。
このブログで何度も何度も同じような記事にしておりますが、ZUZUさんの歌詞は
本当にシンプルで、わかりやすく、そして心に沁みます。不思議ですね。
何故、心がこんなにも穏やかになるのでしょうか?
そして、アレンジメントでは、エレキギターとアコースティックギターを左右に振って、
アコギのソロの方が激しく・力強く響いております。このアコギはタローが弾いている
ものと推測されますが、タローにしては激しいフレージングです。泣きのギターになっ
ているのが注目されるべきところです。
それにしても数回に分けてお届けしましたB面曲特集でしたが、タイガースに限らず、
シングルレコードのB面って、特別なものでした。アルバムやベストアルバムにも未収
録となることが多く、大変貴重なナンバーであったB面曲。たいがいはA面から聴き始め、
B面はオマケ的な考えも昔ありました。B面曲をこれだけ取り上げてみると、個性的であっ
たり、習作的なものもあったり、掘り出しものがあったり、企画ものがあったりと様々です
が昭和時代の塩ビ製・ドーナツ盤が多くの人たちを楽しませてくれたことは間違いのない
事実です。もう一度、あの時代に帰ってみたいものです。